毎日新聞社の財務分析補足とか

他でもやってらっしゃるところがあった。
http://shadow-city.blogzine.jp/net/2008/07/post_3911.html#more

まぁ、だいたい合ってて、ところどころ間違ってるかと。
まず新聞事業の継続性を見たいなら連結財務諸表を分析しちゃいかんと思いますがそれはスルーしておいて・・・


『1.減価償却による自己金融効果から生まれた資金を主に短期借入金の返済に使用 』
これはまぁ、そう見るか・・・って感じでしょうか。
再生産水準維持のためには自己金融効果で生まれた資金(本当は流出しなかった、が正しいですが)は
そのまま固定資産に再投資されます。実際個別B/Sでは固定資産は不変っていうかむしろ増えてました。
固定資産より先に償却に当てたと考えるのは、銀行借り入れ増加もあるので少し疑いすぎかなと。

『●少数株主持分(=子会社以外に毎日が保有している他社株式の金額) 』
全然違います・・・ハイ。子会社扱いのとこの親会社以外の株主の持分です。
信用審査の際には評価されませんでしょう。


しかし毎日さんが不動産をたくさん持ってたのは気づきませんでした。
歴史ある会社ですから当然っちゃあ当然ですね。
不動産バブルが崩壊しようと(これ以上急降下は無いと思いますがね)、
おそらく相当前の取得原価で計上されてますから巨額の特別利益はひねり出せそうです。
いざとなったら不動産を整理する・・・んでしょうか。
ただそこまで行くと新聞事業が成り立ってないってことになりますが。


銀行が貸し付けてくれたのは新聞社っていう安心感でしょう。どのくらいのレート・期間か知りませんけど汗
いくらこんなスキャンダルがあっても数年単位じゃないと購読数は変動しませんからね。


まぁおそらく新聞社で生き残れるのはせいぜい「あらたにす」の3社だと思いますから、
放っておけばアンチ毎日の方は10年後ぐらいにグッドニュースを得られるかも知れません。


PS:そういえば産経は経済紙に戻るべきと言っていたホリエモンは正しかったな・・・
  ブルームバーグと提携したってもだから?としか感じないし

あと簿記の勉強はこのシリーズが良いです。

日商簿記3級最速マスター問題集 (最速マスターシリーズ)

日商簿記3級最速マスター問題集 (最速マスターシリーズ)